何気ない日常での、何気ない誰かの言葉が、
物事に対する姿勢や行動様式を変えてしまうことがある。
さかのぼって今年の6月。
私の周りで、今年のジューンブライドはただひとり。
久しぶりの披露宴出席だったので、この時はなんの気なしに、
髪はセットしに行こう、と、
披露宴数日前に予約のとれた初めての美容院に足をはこんだ。
編みこんだり、編みこんだり、編みこんだりw
美容師さんの手でひとつの芸術品ができあがっていくのを「すごいなぁー」と、鏡越しにぼーっと見ていると、
「ご自分でもアレンジしたりしますか?」
と30代くらいの男性の美容師さんに聞かれた。
私の髪は腰につくくらい長い。
アレンジは自在。な、はず。
「あまり、というか全然しませんね〜 (Θ´∀`)ゞ」
「不器用でw (○´Д`○)ゞ」
なーんて気楽〜に答えたら、
お兄さんは
「あー、」
と言って、ほんのちょっとの間のあと、
「やるかやらないかなんですよ、
私たち美容師も、練習、練習、とにかく努力。」
努力。
「不器用でw」なんて言った(言い訳した)自分が、
なんか、やったら恥ずかしくなっちゃって、
視線を斜め前より上げられなくなってしまった…
(目の前鏡だし、余計恥ずかしかった…)
努力。
春・初夏と比べて、今年の秋は、やたらとお祝い事が多い。
結婚式、二次会、またまた結婚式で、また結婚パーティ。
ほぼ毎週末だととてもおさいふが苦しくなるし、
それもそうだけど、
なんかとにかくやってみよう、とただただ思い、
セットしに美容院には行かず、
YouTubeで動画を見ながら、
練習には2時間くらいをかけ、本番は30分弱で、なんとか自力で、
編みこみUpDoの華やか(かな?)な髪型を作ることができた。
やればできるじゃん。
やんなかっただけじゃん。
次の結婚パーティでも同じようなのを少しアレンジして作り、
ついには休日のちょっとしたお出かけにも、軽めのアレンジをしてみたりした。
努力。
やるか、やらないか。
結局一度しか行ってないけど、
あの美容師さんの言葉は、間違いなく私を動かした。