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3/26/2012

被災地へ: 東北道上の放射線量を走行中に計測しました


先週末、22日夜出発の24日の夜帰宅にて、仕事を含めて被災地(主に宮城沿岸部)に行って来ました。

テレビやネットでは得られないそこにしかない現実がそこここにありました。
私達の将来のため、そして何よりもこれからの世代のために、しっかりと学び伝えていかなくてはいけない、
そう切に思いました。
写真や共有したいことなどは徐々にUPします。

ダンナと二人だったので、仕事上限られた予算を考え、高速無料化の恩恵を受けて格段にお安い車移動を選びました。
道中、知っている限りでは放射線量が高い福島の地域を通るはずなので、今後子供を産みたい、と思っている身を考えて叔父の携わっているガイガーカウンターの試作品を借りて行きました(あくまで試作品です)。

東北自動車道(東北道)走行中に、SAVE CHILD から、群馬大学の早川教授の放射能汚染地図の五訂版 を右手に確認しつつ、ガイガーカウンターを左手に助手席の窓枠(風が少しずつ入ってくるあたり)に掲げて計測しました。

ざっくり Google Maps にプロットしてみました。
これらの地点で計測。


より大きな地図で 東北自動車道 福島県 空間線量マップ を表示

気づきはこんな感じ↓

・早川教授の汚染マップほぼその通りの実測値が出た
・二本松IC付近に道路の両側が緑地(森?)の地域があるのですが、ここは行き帰り共最高値で、0.85 - 0.93μSv
・郡山辺りは比較的高めで、0.5 - 0.75μSv
・福島県内は 0.24μSv 以上のところがほとんど
・白石IC(宮城)まで行くと、0.1μSvを切る
・一関(宮城)近くの緑の多い辺りで 0.1-0.2μSv くらい
・長めのトンネルは出入り口付近以外はほぼ鳴らない(放射性物質を検出する度にピッと鳴る)

各地点での計測した値は こちらの Google Map マイマップ からどうぞ。

ガイガーカウンターはまだまだ試作品ですが、横浜青葉区では 0.06μSv ほどでしたので、動作は問題ないかと思います。
ですがあくまで試作品なので、参考値として扱ってください。
フラッシュが反射しちゃって見にくい…
ごめんなさい (- -;)
これは郡山辺りで、0.74μSv。
計測地点↓


大きな地図で見る

あくまで参考値に過ぎませんが…

将来子供を産む可能性を考え、ダンナ共々、放射能汚染については非常に慎重なスタンスを取っています。
被災地に何度も足を運ぼうと思いましたが、その度に、あまりに分からない事の多すぎる底の知れない不安の中、
自分の身は自分で守るを原則に、ずっと躊躇してきました。

今回、ご縁とタイミングを頂き、ようやく被災地へ行くことができましたが、
車で(普通に)向かう以上、やはり東北道が不安でした。

非常にセンシティブな部分はありますが、
何度も言ってしまいますが、やはり自分の身は自分で守らなければいけない。

ダンナは私以上に非常に慎重で、今回同行してもらうにもある程度の説得が必要でした。
彼は動物的直感の優れている人なので、危険要素にははじめから近寄ろうとしません。
彼の心配は私の身(とその将来の子供)だったので、こうしてきちんと計測をし、
見えない不安を少しでも「見える」ようにしたことは、少なくとも「その先」を考える一歩になりました。

今回は仕事の関係もあり宮城中心でしたが、次は岩手を中心にまた行こうと、二人で話しています。
学んだものは、本当に、本当に大きかった。
ここについてはまた追々…

同じように車で被災地に向かうために東北道を通る方などの参考になれば幸いです。