スーザン・ケイン 「内向的な人が秘めている力」
このTEDのスピーチは、頭が痛くなっちゃうほどに入っていた肩の力を、
すとんと、抜いてくれる。
ソーシャルであることが強く求められて、アクションを取ることが、何よりも大事とされる昨今。
パーティやワークショップや、なんやらかんやと、
外交的社交的である事が求められる機会が、ちょくちょく訪れる。
つい最近も、あるオープニングパーティのお誘いがあった。
非常にクリエイティブなひとが集まるそのパーティ。
参加することでもたらされる繋がり、そしてそこから広がり得る可能性、
そこから期待できる事は容易に想像がつく。
社交的でも外交的でもない私は、その日その時間が迫ってくるに従って、
もう私の細胞という細胞がストライキを起こしているかのごとく、
体がどんよりと重く重くなってくる。
それでもなんとか行こうと、
「子供じゃないんだから」「行けばなんとかなるのはわかっている」
なんて、自分を鼓舞し続けながら、
なんとかがんばって、クローゼットの中で服を選ぼうというとこまではいった。
(ここまでも、すでに戦いだった)
服を手に取る段階で、どうやっても私の全身が拒否反応…
結局、素直にそれを他のチームメンバーに伝えて、平謝りでドタキャンをしてしまった…。
きっと、仕事で私を知っているひとからは、
私が「自分は内向的だ」と言えば、
多少なりとも「え、そう???」というリアクションが返ってくる気もする。
仕事柄たまに開催を手伝うワークショップなどではオーガナイザーの一人としてみんなの前で少し話したりもするし、
一見、社交的外交的風な動きは自分でもしているなぁ、と、
幽体離脱してるような位置から自分自身を見ている自分は認めている。
その場になれば、流れでそんな動きもしてるしできるのだけれど、
もう本当ーーーに、できればその役回りは勘弁してほしい、心からそう思っていますw
「社交的でなければいけない」「外交的にならなきゃいけない」
そして、そうではない自分自身にがっかりして、
自分を自己否定し、肩を落としてため息を二つ三つついて、
自己啓発の本なんかを、Amazonやはてぶで探したりなんかして…。
そんな局面が、度々訪れる。
このTEDのスピーチは、そんな内向的な私に、「それでもいいんだよ」って、
頭痛になるくらい肩に入っていたチカラをすとんと抜いてくれる。
静かに、
自分のデスクで、自分の空間で、
自分の世界にこもって、
私の場合では、デザインをある段階まで創りだし高めること。
そこから、それをもってチームに展開して、育てていく。
自分のスタイルはまだ試行錯誤段階で、流れとともにかわっていくものだけれど、
それでもいいんだな、と、思わせてくれた。
もしまだ見ていない方に、TEDのビデオって難しそうっていう方にも、オススメです。