日本では、グラフィックのデザイナーとか、いわゆる「アーティスト」と呼ばれる人たちが、主に自分のウェブサイトの1ページとして、作品集=ポートフォリオ、を作ることが多いように思う。
でも、海外、特にアメリカでは、アーティスト系の人だけでなく、エンジニアやらウェブに関わる人達は大方、自分のポートフォリオをオンラインに持っていることが多い。
「自分は何者で、今までこれをやってきました」という形で。
フリーで働く方向で動いている以上、私もポートフォリオを作る必要がでてきた。
しかも英語で。
しかし。
実際に着手してみると、これがまっっっったく進まない。
すでにある英語レジュメ(履歴書と職務経歴書を合わせたやつ)をベースにしているものの、
まだ「説明」で書けるレジュメと比べて、より簡潔な言葉で自分が何者かを示す必要があるポートフォリオを前にして、もうぴたりと進まなくなってしまった。
自分が何者かを示す、その簡潔な言葉が、全然見つからない…
私って何者なんだ?
ウェブサービスとモバイルアプリの製作に携わってきたけれど、"Website Designer"としてでもなければ、"Mobile Application Developer"とも呼べない。
日本語で言えば、ウェブサービスとモバイルアプリの商品企画担当。
ユーザーのニーズを汲み上げで掘り下げて、マーケット内でのポジションを逐次判断しながらサービスの企画を練り上げていき、製作のプランニングを行う。
そして実際に製作が開始すれば、プログラマー、デザイナーとのやり取りを含むディレクションも。
それが私の仕事だけど、日本語でですら説明っぽくなってしまう。
故に、英語でなんて、もう壊滅的。
Google先生に聞いても、なんて検索していいのかわからないから、返ってくる答えも当然ぴんと来ない。
ここで自力でそれ以上進めることは諦めた。
そして、カレッジ時代の友達 in San Diego に、Facebookで聞いてみることにした。
運良く彼もオンライン。
朝9時半ですでに仕事中だったにも関わらず、雲をつかむようなわかりにくい私の説明をもろともせず、彼は快く適切な言葉を見つけてくれた。
「"User Experience Designer"だね」
"User Experience Designer"!!!
一瞬にしてあたり一面を覆っていた濃い霧が晴れた。
そう!それが、私が目指しているものだ!
丁重にお礼を言ってチャットを終え、相変わらずの自分の言葉変換のヘタさを痛感してチーン orz、とかなりつつも、
Wikipedia でその言葉をかるーく調べてみた。
要約にあった一文がとても響き、自分が何を目指していたのか、さらにクリアになった気がした。
なのでここに引用。
The scope of the field is directed at affecting "all aspects of the user’s interaction with the product: how it is perceived, learned, and used.
via Wikipedia - "User experience design"
その範囲は「製品とユーザーのインタラクションのあらゆる面、すなわちどのように気づかれ、学ばれ、使われるのか」に関わる。
via Wikipedia - ユーザーエクスペリエンスデザイン
日本語にするとなんかちょっと薄っぺらさを感じてしまうけど、要は、ユーザーに最高の使い心地を感じてもらえるようにすること。自然すぎてむしろ感じない、くらいw
そう、そうだ。
それを常に実現することが目標。
言葉を与えられないと、自分が何者で、何をしていきたいのかわからないなんて、とても恥ずかしくなってしまうけれど、事実、この言葉を目の前に出された時の気持ち、
まるで視界をどんよりと覆っていた濃い霧がすぅっと晴れて、道が目の前にいきなり広がったようで、それはそれはすっきりした。
実際のUser Experience Designerは、自分で製作までやってしまえる人が多い。
そりゃあ、一つのプロジェクトに対し、企画デザインと、実際の製作をこなすデザイナーとで二人になってしまうよりは、人りで済んだ方がいいだろう。
言葉を与えられることで、ようやく視界がはっきりしてきた。
ということで、Dream Weaver CS5をとりあえずお試しダウンロードした。
習うより慣れろ。
今週中に一つ、サイトを立ち上げる。
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