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6/02/2011

「なにか困難があっても、人とのつながりと経験があれば乗りきれる」村木厚子さんのお話 @J300

今日は、女性社長の年イチの集まり、J300に行ってきました!

着物の方もちらほら

私は全然「女性社長」ではありませんがw、
一応は(かろうじて)個人事業主でもあり、またチームの一員として活動している IMPACT Japan は微力ながらも後援させて頂いているので、ありがたく@unaeさんにお誘いを頂き、三回目の今回、初めて参加させて頂きました。

女性社長が300人も集まる場なんてそうそう経験できるもんじゃぁありません。
それは素晴らしいお話をたくさんお聞きすることができ、
この日の実現のためにチカラを尽くした方々のその情熱にただただリスペクト&感謝!


ひとりめの講演、現内閣府共生政策担当統括官の村木厚子さん。

そのお人柄とお話が強く印象に残ったので、
まだその想いがフレッシュなうちにそのお話を書いておきたいな、と思い、
今回は村木さんのお話をできるだけ忠実に、ここに書くことにします。

(ズームレンズがなくてごめんなさい)

2009年6月。

冤罪で不当に逮捕され、
164日間(「野口さんの宇宙滞在より1日だけ勝っている」村木さん談ww)にもおよぶ勾留・留置を経て、
不当逮捕から1年と3ヶ月もの後に無罪を勝ち取った元厚労省局長の村木さん。

不当に勾留された拘置所での厳しい取り調べの中、
やっていないことを「やっていない」と言う、
当たり前のことがとても難しい状況が続くなか、
村木さんはどのようにして「やっていない」と言い続けることができたのか。

何がその強さに役立ったのか。

それを、今回お話してくださいました。


そこには、4つのがんばれた要因、があるとのこと。


1. 人とのつながり

拘置所での勾留の間に、ひとり、またひとり、と、
周りから人が去っていくという強い孤独感があり、
そのうちに、「もういい、誰も信じてくれないから」と、
諦めて「自白」をしてしまう人が多い。

でも村木さんの場合、33年ほど仕事をやっていた中で知り合った人々の助け、
弁護士さんの見せてくれた、仲間の「信じているから」の言葉が、支えになったそうです。

それも不思議と、これまで仕事で助けてくれた人たちが、また、助けてくれたそう。

まれに、これまで助けてもらった、という人も来てくれたそうですが、
「私の話を頷いて聞いてくれた」、そう聞いた村木さんは、
そんなことが人を助けていたことがあるんだ、と驚いたそう。

人とのつながりが財産だと、そう実感したと、仰っていました。


2. ハードな仕事に慣れていたこと

取り調べは、毎日、昼過ぎからはじまって夜の10時、11時まであったそうです。
そんな長丁場ですが、

「仕事だともっと遅いのでw、体力負けすることがなかったw」

そう優しく笑いながら話されていました。

「毎日毎食食事もあるし、一日三点だけど、洗濯もしてくれるw」 ともw


3. 危機対応に慣れていたこと

仕事以上に、仕事と子育てとの両立で何度も追い詰められる経験をしており、
例えば明日から子供を預けるところがない、
例えば突然の三週間の海外出張、など、
そういったことをいろいろと経験しているうちに、
危機対応が身についていった、とのこと。

今考えてもどうしようもないことは考えない。
大きな危機がきたらすべて書き出す。
そしてその中から、今すぐできること、に手をつけはじめると、冷静になり落ち着いてくる、と。

今回も、「こうなった以上、裁判に向けてできることはなにか」と
冷静になって考えられたのだそう。


4. 家族がいたこと

「200%信じてくれる人がいることはとっても楽だった」

将来二人の娘さんに災いが降りかかったときに、
お母さんの姿を思い出して負けないように、と思い直したそう。

「何かのため、がある人は強い」

そして、最後に、
「何がその強さに役立ったか」をお話する、と冒頭では仰っていましたが、
「私は強くないw」と。

「でも、30年やってきた仕事と家庭の経験が助けてくれて、そしてやっぱり味方がいた、ということ。年をとっていて良かった、どの経験も無駄にははらなかった。」

「なにか困難があっても、人とのつながりと経験があれば乗りきれる」

笑顔でそう仰って、最後を締めくくりました。



明るく、優しく、柔和で、素晴らしいお人柄が声にもあらわれて、
それに終始笑顔を絶やさずお話をされていて、
時折会場に笑いを起こしながら、村木さんの話は本当にあっというでした。


なんだろう。


子育てや仕事や仲間や娘さんや旦那さんや…、
すべてに、真摯にまっすぐ真剣に向きあって取り組んできた村木さんの積み重なった芯の強さ、
そういうものを、声や雰囲気や立ち姿や表情から感じました。


日一日一日を大切にして、
自分の周囲にある人々や物事にまっすぐ素直に向きあって、
日々の営みを真摯に積み上げていくことの大切さ、
そしてその積み上げからくる強さ、その尊さと美しさ、
それを肌で感じることができたので、ちゃんと形にしていきたいな、と思います。


参考:
インタビュー 村木厚子元局長 夫に送った「たいほ」の3字(週刊朝日)

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